壁面緑化による断熱効果と衛生管理について

建物の壁に植物を這わせる壁面緑化は装飾以外に建物の断熱性を向上させる効果があります。植物が日光を遮るので温度が上昇しにくくなるため、高温になりやすい立地でも室温が安定するのが大きな特徴です。また、植物に含まれている水分によって室内が冷やされるのも温度変化が起きにくい要因の一つです。葉が多く茂る品種ほど保水性が高いので、建物も冷えやすい傾向があります。

壁面緑化は成長が早く葉を多く茂らせる品種が適していますが、越冬出来る品種は少ないので晩秋には枯れてしまうのが普通です。枯れた植物は害虫の寝床になってしまうので速やかに取り除く必要があります。壁面に絡みついている蔓は放置すると塗装面の劣化に繋がるので丁寧に除去するのが綺麗な状態を保つ条件です。

壁面緑化で住み心地の良さを保つための工夫

住宅に壁面緑化を施す際は管理のし易さを重視することが大切です。壁一面を植物で覆っても手入れが出来ないと余分な葉や蔓が四方八方に伸びてしまい、見栄えが悪くなります。また、電線や配管設備に絡みついて破損させてしまう可能性もあるのでこまめな剪定が必要です。その一方で素人作業では管理に限界があるので品種選びは慎重に行うことを心がけます。また、葉が多い状態では断熱性も高まるので室内の居心地が良くなる反面、害虫が繁殖するリスクも増大します。場合によっては虫除けの薬剤を散布することになりますが、周囲を汚損しないように配慮するのが社会的なマナーです。季節の変化に伴う落ち葉や枝の飛散にも対応する必要があるので、壁面緑化を実施する際は正しい知識を持ち、事前の準備を入念に行うことを心がけます。

気温が氷点下まで下がる寒冷地で壁面緑化を保持するためには植物の品種選びに注意することが大切です。寒さに強く、虫や病気の被害にも遭いにくい品種を用いることで冬に蔓や葉が枯れるのを防ぐことが出来ます。